せんじゅ眼科

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コンタクトレンズによる眼障害

こんにちは。せんじゅ眼科です。

今回はコンタクトレンズによる目のトラブルについてご説明します。
皆さんはコンタクトレンズが高度管理医療機器だということをご存知ですか?    

高度管理医療機器とは…
使用目的に沿って適切に使用されている状況で副作用や機能障害などの不具合が生じた場合、人の生命および健康に大きな影響を与える恐れがあり、その適切な管理が必要とされる医療機器

実はコンタクトレンズは透析器や人工呼吸器などと同じ高度管理医療機器として位置づけられています。

最近では、ネットなどで簡単に購入できるようになり、コンタクトレンズはより手軽に利用できるようになっています。

しかし、その半面、誤った使用方法による目のトラブルや、定期的な検査を受けず、目に合っていないコンタクトレンズをつけている場合もあります。

   こんな使い方をしていませんか?
    〇装用前に手を洗わずにレンズに触れる
    〇コンタクトレンズをつけたまま眠ってしまう
    〇使用期限を超えても使っている
    〇同じレンズケースをずっと使っている
    〇定期健診を受けていない
    〇承認基準を満たしていない
     カラーコンタクトレンズを使っている
    〇水道水を使っている※
         ※ハードコンタクトレンズの場合を除く

上記のような使い方を続けていると、目の痛みや、充血、かすみ、異物感、目やになどのトラブルにつながります。

具体的な眼障害をいくつかご紹介します。

角膜内皮細胞の減少

角膜は空気や涙液を介して酸素を取り入れています。しかし、コンタクトレンズは角膜に直接触れているため、空気に触れず、涙の交換が少なくなるため、角膜に酸素が行き届きにくくなります。
角膜の一番内側にある内皮細胞は年齢とともに少しずつ減少していきますが、酸素不足になるとその減少スピードが早くなります。
減少した細胞は再生することはなく、1㎟に500個以下になると、角膜が白く濁り、水疱性角膜症になる危険性が高くなります。
水疱性角膜症になると視力低下や痛みを感じますがそれまでは角膜内皮細胞が減少しても症状はありません。
定期的な検査が大切になります。

角膜上皮障害

コンタクトレンズが破れていたり、眼とコンタクトレンズの間に異物が入ることで、角膜が擦れて傷がつきます。
ドライアイによって角膜に点状の傷がついている場合もあります。
放置すると、細菌感染などで、角膜の奥に病状が進むことがあります。

角膜潰瘍

角膜上皮障害がさらに進行し、上皮の下にある角膜実質まで影響が及んでいる状態です。
激しい痛みや異物感、充血、流涙などを伴います。細菌の種類によっては進行が早く、角膜に穴があくこともあります。

アレルギー性結膜炎/巨大乳頭結膜炎

コンタクトレンズに付着した汚れにアレルギー反応を起こし、異物感や目やに、かゆみ、充血を伴います。主に長期使用レンズを使用している方で、レンズの洗浄がきちんとできていない場合に起こります。
アレルギー性結膜炎が悪化すると、巨大乳頭結膜炎になることがあります。
まぶたの裏にぶつぶつ(巨大乳頭)ができ、目やにが多くなり、かゆみも強くなります。

アカントアメーバ角膜炎

アメーバ属の微生物によって引き起こされる感染症です。
アカントアメーバは水道水や土壌に存在しており、不適切なコンタクトレンズの使用(使い捨てレンズの再利用や水道水での保存、コンタクトレンズケースの消毒不十分など)により、眼の強い痛みや充血を伴います。

カラーコンタクトレンズ

着色部が角膜側にあるものや露出しているものを使用すると、レンズに凹凸ができ、角膜と擦れることで傷ができることがあります。また、目を大きく見せるため、レンズの直径が大きく、酸素の供給が不足してしまいます。
そうならないように、コンタクトレンズの素材と素材の間に着色部を挟みこんだ「サンドイッチ構造」のレンズを選びましょう。
他にも「高度管理医療機器承認番号」がついているカラーコンタクトレンズも安心して使用できます。

上記のような眼トラブルを防ぐために、コンタクトレンズを正しく使用し、定期的な検診が大切です。
定期検査では、度数が合っているか、診察室では眼に傷がついていないか、正しいフィッティングか等を確認します。

気になることがあればお気軽にご相談下さい!

せんじゅ眼科 検査スタッフより

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東京都足立区千住旭町1−14
☎03-5284-8862

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